オタク趣味への出費が続くと、「平均的な貯金額に届いていない気がする」と心配になることはありませんか?
同世代と比べ、自分は少ないかもしれないと不安に感じたり、将来に向けて「本当にこのままで大丈夫なのか?」と悩む人も少なくありません。
この記事では、オタクの貯金平均額やジャンルごとの支出傾向、貯金0円の割合などをわかりやすく解説します。
実践的な貯金テクニックもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
オタクの貯金平均額を徹底解剖

オタクの貯金平均額を徹底解剖するため、下記の3項目に分けて実態に迫っていきます。
- オタクの貯金の平均額は?
- ジャンルごとに差がある?
- オタクの貯金なしは少数派?
推し活を続けながらも将来への蓄えを考えている方にとって、参考になる情報をまとめました。
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
オタクの貯金の平均額は?
オタクの貯金の平均額は、一般的な同世代と比べてどの程度なのでしょうか。
日本全体の世代別貯金データを見てみましょう。
まず、20代独身の平均貯金額は176万円、中央値は20万円でした。
20代の独身者の平均貯蓄額は、平均値が176万円、中央値が20万円という結果になっています。金融資産を保有していない20代の独身者の割合は42.1%となっており、約半分が貯蓄のない状態です。(出典:みずほ銀行コラム)
また、30代独身の平均貯金額は494万円、中央値が75万円だそうです。
30代の独身者の平均貯蓄額は、平均値が494万円、中央値が75万円という結果になっています。金融資産を保有していない30代の独身者の割合は32.4%と、約3人に1人が貯蓄のない状態です。(出典:みずほ銀行コラム)
つまり、20代と30代の大半は「0円〜数十万円台」の貯金水準にとどまっていることがわかります。
では、オタクの場合はどうでしょうか。
推し活をしている男女1,000人に調査した結果、推し活にかけるお金は月平均で約1.6万円、年間約20万円と回答したそうです。(出典:大黒屋)
Xでは、毎月の推し活予算が3万円でも赤字だと投稿している方がいました。
オタクやらせてもらってるので
— くろず (@kuroneko_0522) June 24, 2025
大体月に4~5万ないとチケット代とかグッズ代とかおさまらない
月の予算は3万円にしてるけど毎回赤字
他のSNSや掲示板を見ても「グッズを買ったら今月も赤字」「イベント遠征費が痛くて貯金まで手が回らない」といったコメントが多く、推し活の優先度が高い傾向が見られます。
中には積立をして100万円以上貯めているというオタクもいますが、その割合はごくわずかです。
むしろ、100万円を超える貯金は珍しいと感じている人のほうが多数派かもしれません。
オタクの貯金事情は一概には言えませんが、貯金額の中央値から推測すると、0円〜数十万円台がボリュームゾーンであると考えられます。
特に20代では、貯金額の中央値と年間の推し活金額が同額の約20万のため、非オタク層以上に貯金に手が回らないという人が大半でしょう。
推し活にかかる出費がある分、オタクの方が全体にお金を貯めるハードルが高くなります。
ジャンルごとに差がある?
オタクの貯金額は、ジャンルごとに差があります。
中でも代表的なジャンルは、以下の3つです。
- アイドルファン
- 声優ファン
- 二次元ジャンル(アニメ・ゲーム・漫画)
1つずつ詳しくみていきましょう。
アイドルファンのオタクの場合、CDの複数買いやライブ、イベントなどリアル参加が多いため、支出の頻度も金額も高くなりがちです。
遠征費やグッズ購入に加え、握手会や応援広告への出費など、積み上げ式でお金が出ていくことがあるため、結果的に支出が膨らみます。
他のジャンルに比べ、万単位の出費が発生するケースが多いといえるでしょう。
声優ファンのオタクの場合は、イベント参加やグッズ購入が中心ですが、出演作品の動きやライブの開催頻度によって支出の波があります。
出演を追う時期と落ち着く時期が分かれるため、季節やタイミングによって貯金の難易度が変わるのが特徴です。
二次元ジャンルのオタクの場合は、課金やグッズ購入の規模が人によって大きく異なります。
無課金で楽しむ人もいれば、ソーシャルゲームに毎月数千円から数万円を費やす人もいて、金額の差がとても大きい分野です。
推し活にかかるお金は、ジャンルによって支出の頻度や金額に大きな違いがあります。
さらに、コンテンツへの関わり方や熱量の強さも支出に直結するため、同じジャンルでも金銭感覚に幅が出るのが特徴です。
筆者自身、ジャンルを問わず「かけるお金と熱量は必ずしも一致しない」と感じており、その視点を持つことで無理のない推し活ができるようになりました。
周囲と比較せず、自分のペースで推し活を楽しめるようになると、自然と貯金に回せるお金が生まれてくるでしょう。
日常的に出費がかさむジャンルほど、あらかじめ予算を決めて管理することが、貯金を増やすための第一歩です。
オタクの貯金なしは少数派?
オタクの中には、貯金がまったくない人もいます。
Xでも、「オタクに貯金という文字はないんです」と投稿している方がいました。
金ない金ないって言いながらも、たくさん買ってしまうんだよ。
— まいっち (@M__Piyooo) June 8, 2025
それがオタクなんよ🥹
オタクに貯金という文字はないんです。
他にも、「推し活に全振りしている」「今月も口座残高が数千円しかない」など、収支ギリギリの状況を明かす投稿が数多く見られます。
SNSでは共感コメントや同意のリアクションが集まることもあり、まるで貯金0円であることが当たり前のように感じるかもしれません。
しかし実際には、まったく貯金がない状態に不安を抱いている人も多く「将来が心配」「急な出費に対応できない」といった声も目立ちます。
貯金なしという言葉の裏には、焦りや罪悪感を抱えながらも、現状を変えられずにいる葛藤が隠れているようです。
「オタクである以上、貯金がないのは仕方ない」という風潮に流されることなく、0円からでも少しずつ積み立てていきましょう。
オタクが賢く平均的な貯金するための秘訣

オタクが賢く平均的な貯金するための秘訣は、以下の4つです。
- 推し活と貯金を両立
- 緊急用と趣味用で貯金を分ける
- 節約術と収入アップの方法
- オタクが実践する貯金テクニック
推し活を楽しみながらも、少しずつお金を残していくためにはどうしたらよいか、詳しく見ていきましょう。
推し活と貯金を両立
オタクが賢く平均的な貯金するための秘訣1つ目は、推し活と貯金の両立です。
推し活と貯金は、どちらか一方を諦めるものではありません。
大切なのは「いくらまでなら推し活に使っても大丈夫か」を先に決めて管理することです。
「現場は月1回まで」「ライブ遠征は年に2回まで」など、イベント参加の頻度はあらかじめ決めておきましょう。
グッズもすべてを買うのではなく、「これだけは絶対に欲しい」というものを厳選し、予算内で楽しむようにします。
SNSでは「毎月1万5千円までなら推し活OK」や、「月初に今月買っていいグッズリストを作っている」と投稿している方もいました。
実際に筆者自身も、スマホで読む漫画の月額予算を決めてから、無理なく貯金を続けられています。
電子書籍やスマホゲームはワンクリックで課金できるため、気づかないうちに出費がかさんでしまいがちです。
私の場合、予算の上限を超えた作品は購入を我慢し、保留リストに入れることにしました。
情熱を持って推し活を続けたいからこそ、やみくもにお金を使うのではなく、あらかじめ予算を決めて楽しむ習慣が大切だと感じています。
推し活費をあらかじめ決めてメリハリをつけて楽しむことで、我慢せずに貯金も少しずつ増やしていけるようになるはずです。
緊急用と趣味用で貯金を分ける
オタクが賢く平均的な貯金するための秘訣2つ目は、 緊急用と趣味用で貯金を分けるです。
生活防衛資金と推し活用貯金の2種類に分けて管理すると、必要なお金を明確に区別できます。
緊急用の貯金は急な病気や収入減少に備えるもので、基本的には使いません。
一方、推し活資金はライブやグッズ購入のためにあらかじめ用意しておくお金です。
生活費とは別に推し活用に分けたお金なら罪悪感がなく、精神的に安心して使えるのも大きなメリットといえるでしょう。
以下のような方法で貯金を分けると管理しやすくなります。
- 2つの封筒を使って分ける
- 銀行口座を2つ持って分ける
- 家計簿アプリで目的別に積立項目を作って分ける(食費、光熱費、推し活資金など)
用途ごとにお金を分けておくと今使える金額が一目でわかり、支出にも自然とメリハリが生まれます。
気づかないうちに使いすぎてしまうということも減っていくはずです。
節約術と収入アップの方法
オタクが賢く平均的な貯金するための秘訣3つ目は、節約術の実践と収入アップを目指すことです。
貯金を増やすためには支出を抑えるだけでなく、収入を少しずつ増やす工夫も欠かせません。
日常生活の中で取り組みやすい節約方法としては、特売日を狙ったまとめ買いや、日用品の価格を比較してから購入することが挙げられます。
ポイントサイトの活用も良いでしょう。
ネット通販を利用する際にポイントサイトを経由することで、購入金額の数パーセントがポイントとして還元されます。
貯めたポイントは、コンビニやドラッグストアで使える電子マネーに交換できるため、生活費の節約になるでしょう。
また、固定費の見直しも節約の有効手段です。
取り組みやすい固定費としては、サブスクリプションサービスがあります。
使っていなかったり、使用頻度が低いサブスクがある場合には、すぐに解約しましょう。
たとえ月々の出費が千円でも年間だと1万2千円ですので、無駄な出費を大きく減らせます。
スマホや保険も見直しがしやすい固定費ですので、合わせて確認してみてください。
一方で節約には限界があるため、スキマ時間を使ったアルバイトや、フリマアプリへの出品など稼ぎ方の工夫も必要です。
不要になった推しグッズや読み終えた同人誌などをフリマアプリで出品すれば、お金とスペースの両方に余裕が生まれます。
さらに時間の余裕がある方は、ぜひ副業も検討してみましょう。
ライティングやイラスト制作、動画編集など、自分の趣味や得意分野を活かした働き方で、収入増とスキルアップも目指せる可能性があります。
節約だけに頼るのではなく、少しずつでも収入を増やす工夫を加えることで、推し活を続けながらの貯金がさらに楽になるはずです。
オタクが実践する貯金テクニック
オタクが賢く平均的な貯金をするための秘訣4つ目として、オタクが実践する貯金テクニックをご紹介します。
具体的な方法は次の3つです。
- 500円玉貯金
- グッズ買ったつもり貯金
- イベントごとに目標金額を定めて貯める
1つずつ詳しく解説していきます。
500円玉貯金は、オタクにも人気の定番テクニックです。
Xでは、以下のようにセリアの貯金箱をカスタマイズして、楽しみながら貯金している投稿がありました。
オタクの強い味方Seriaで買った推し貯金箱をムラトミさん仕様に変えました。500円玉と100円玉貯金真面目にやります。両面好きなカード入れられるのでオススメ。
— 紫雲 (@shiun_san) August 29, 2024
左側が500円玉、右側が100円玉です。
貯金が楽しくなるぞこれは。 pic.twitter.com/gWOLsD9tXX
500円玉を財布に見つけたときに専用の貯金箱へ入れる方法で、ルールがシンプルなため継続しやすいのが大きな理由でしょう。
1枚ずつでも積み重なると意外と大きな金額になるため、特別なイベントや遠征費用の準備にも役立ちます。
グッズを買ったつもりで同じ金額を貯金する、買ったつもり貯金も人気の方法です。
購入を我慢したタイミングで財布から現金を抜いて貯金箱に入れる、アプリで項目ごとに記録をつけるといった方法があります。
モノも増えず、お金とスペースの両面で節約につながる良い手段といえるでしょう。
イベントごとに目標金額を定めて貯める方法も効果的です。
「2か月後のライブまでに3万円貯めたい」など、具体的な数字を含んだゴールを決めます。
貯金を無理なく続けるコツは、金額よりも続けた実感を大切にすることです。
推し活のように、小さな積み重ねがいずれ大きな結果につながると考えると、貯金も前向きに取り組めるようになります。
筆者自身も推し活資金とは別に「半年後までに3万円を貯める」と決めて、月ごとの電子漫画の購入額を3千円以内に制限しました。
月に5千円ずつではありますが、毎月続けられていることに喜びを感じ、無理なく達成した経験があります。
オタクが実践する貯金テクニックを使い、賢くお金を貯めていきましょう。
オタクの貯金平均額のまとめ

今回は、オタクの貯金平均額や貯金0円の割合などの解説と、実践的な貯金テクニックをご紹介いたしました。
オタクであっても、非オタク層と同様に将来に備えた貯金は欠かせません。
推し活にかかる出費があるため貯金のハードルは上がりますが、同世代の平均貯金額まで増やすことは十分に可能です。
ジャンルや推し方で出費に差はありますが、推し活と貯金を両立することはできます。
生活防衛資金と推し活資金を分けて管理し、節約や収入アップにも取り組んでみてください。
無理のない範囲で、けれどしっかりと将来を見据えながら、お金との付き合い方を整えていきましょう。
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