オタクが金額マウントを取る心理は?対処法や問題点を解説

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「自分は〇〇に万単位のお金を使った」「〇〇の限定グッズは全部持ってる」などの金額マウントにモヤっとした経験はありませんか?

オタク文化が多様化・成熟する一方で、趣味にかけるお金の金額でマウントをとろうとするオタクが増えています。

そこで、オタク界隈で度々見られる金額によるマウント行為について、その裏に隠された心理やメカニズムを解き明かし、あなたの心が少しでもラクになるような対処法を具体的にご紹介します。

この記事を読めば、なぜ金額マウントが起こるのかがわかり、SNSでのモヤモヤを減らすヒントが得られるはずです。

オタク界隈で頻発する金額マウントとは?

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オタク界隈で頻発する金額マウントを2点挙げていきます。

  • 金額マウントの定義と具体的な行動例
  • 金額マウントが可視化されるSNSの影響と事例

では1つずつ見ていきましょう。

金額マウントの定義と具体的な行動例

オタク界隈における金額マウントの定義とは、自分の「推し」への愛や熱量を、投じた金銭の多さで誇示し、他者よりも優位に立とうとする行為です。

これは、オタクにとって「推し」への貢献度が、愛情の深さを測る指標とみなされがちな心理が背景にあります。

高額な出費は、その貢献度を最もわかりやすく可視化できる手段だからです。

具体的な行動例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ゲームの課金額のスクリーンショット投稿
  • 「推し」グッズの「祭壇」写真
  • 高額な限定版やコラボ商品の複数購入報告
  • ライブ全通(全公演参加)したから100万円は超えたなどの投稿
  • 推しのグッズは保存用・観賞用・布教用で3つずつ買うのが当然という投稿

通常では考えられない数の限定品や、高額商品を複数購入した、ライブにお金をかけたことをアピールします。

これらの行動は、時に他者に「自分はそこまでできない」という劣等感や、推しへの愛を金額で測られることへのモヤモヤを与えかねません。

このようなオタクの金額マウントは、初心者や金銭的余裕のない人に不快感を与え、楽しむことが目的のはずがお金の多寡が評価基準になってしまいます。

金額マウントが可視化されるSNSの影響と事例

金額マウントが可視化されるSNSの影響と事例についても解説していきます。

SNSは、その拡散性と「いいね」などの評価システムによって、オタクの金額マウントをより目立たせ、競争を激化させる温床となっています。

SNSは誰もが自由に情報を発信できる場であり、一度投稿された内容は瞬時に多くのユーザーに共有されやすいのも特徴の1つです。

さらに、「いいね」やリツイートといったリアクションの数は、投稿者の「影響力」や「共感度」を示す指標として可視化されます。

この仕組みが、高額な課金やグッズ購入の報告といった金額マウント行為を、より多くの人々の目に触れさせ、注目を集めやすくしているのです。

例えば、あるオタクが推しに何十万円も課金したスクリーンショットを投稿し、それが何千もの「いいね」やリツイートを獲得したとします。

この「数字」は、投稿者にとって承認欲求を満たすものであり、同時に他のオタクにとっては「すごい」「自分ももっと頑張らなければ」といった心理的圧力を与える可能性があります。

また、インフルエンサーと呼ばれるような影響力のあるオタクが、大量のグッズに囲まれた写真を投稿すれば、それが一種の「トレンド」や「あるべき姿」として認識されます。

その結果、フォロワーたちの購買意欲や競争心を煽ることも少なくありません。

実際にSNSで見かけた投稿を紹介します。

このように具体的な金額を出していると、マウント感が出てしまうように思えます。

SNSの「数字」が目に見える形で評価される仕組みは、オタク文化における「推しへの愛」を金銭的な貢献度で競い合うという、本来とは異なる競争意識を加速させていると言えるでしょう

金額マウントをする側の心理とは?

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金額マウントをする側の心理は3つです。

  • 高額課金やグッズ購入で得られる「貢献感」
  • 推しからの「認知」
  • 他者への「優位性」

ではこれらの項目についても見ていきましょう。

高額課金やグッズ購入で得られる「貢献感」

金額マウントをするオタクの心理の一つに、「推し」に対して高額課金やグッズ購入で得られる「貢献感」があります。

オタクにとって、「推し」は単なる好きという対象ではなく、時に生きがいや心の支えとなる存在です。

そのため、推しが活躍したり、人気が出たりすることは、自身の喜びにも直結します。

高額な課金や大量のグッズ購入は、推しが所属するコンテンツの公式売上に直接貢献する行為であり、これが「自分が推しの役に立てた」「推しの活動を支えられた」という「貢献感」につながるのです

例えば、ソシャゲのガチャで高額をつぎ込んで推しのカードを手に入れたり、限定グッズを大量に購入して「完売」に貢献したりする行為は、単なる物欲の域を超えた意味を持ちます。

これらの行動は、推しのプロジェクトや活動が継続・発展するための資金源となるため、オタクは「自分の行動が推しの成功に貢献した」という満足感を得るんです。

高額課金やグッズ購入で得られる「貢献感」は、それが彼らの「達成感」や「自己肯定感」を満たすため、さらなる出費へと駆り立てる原動力となることがあります。

推しからの「認知」

金額マウントを行うオタクの心理には、推しからの「認知」を求める欲求が深く関わっています。

オタクにとって、大勢のファンの中にいる中で「推し」に自分の存在を認識してもらえることは、何物にも代えがたい喜びであり、究極の承認欲求を満たす瞬間です。

高額な課金や大量のグッズ購入は、こうした「認知」を得るための手段の一つとして捉えられることがあります。

特に、推しが参加するイベントでの購入金額特典や、限定グッズの多量購入者が優遇される機会などがある場合、金銭を多く投じることで、推しの目に留まる可能性が高まると信じる心理が働きます。

推しからの「認知」の体験として、以下のようなことが挙げられます。

  • アイドルグループのCDを大量に購入して特典のハイタッチ会に参加し、推しから「いつもありがとう!」と声をかけられる。
  • 開錠で人目を引くほどの推しグッズを身につけていたことで、推しが自分に気づいてくれた。
  • 生配信でコメントを読まれる、過去のコメントを覚えていてくれる。

実際に推しからの「認知」を体験した方は、喜びが溢れるのではないでしょうか。

また、SNSで推しに関連する投稿を頻繁に行い、それが推しからの「いいね」や「リプライ」につながることも、推しからの「認知」体験と言えるでしょう。

こうした直接的・間接的な「認知」の体験は、オタクにとって強烈な成功体験となり、「もっと推しに貢献すれば、さらに認知してもらえるかもしれない」という期待感を抱かせるのです。

このように推しからの「認知」という特別な経験は、オタクの承認欲求を強く刺激します。

その結果としてさらなる課金やグッズ購入への意欲を高めるという、いわば「認知されたい」がゆえの循環を生み出すことがあります。

他者への「優位性」

金額マウントをするオタクの心理には、他者に対して「自分の方が推しに貢献している」「自分の方が愛が深い」という他者への優位性を感じたいという欲求が強く存在します。

オタクコミュニティの中では、推しへの「愛」が共通の価値観として重要視されます。

その「愛」の深さを測る指標の一つとして、投じた金額が用いられることが少なくありません。

つまり、高額な課金や大量のグッズ購入は、単なる金銭的な消費ではなく、自身の推しへの熱意や忠誠心を他者に誇示し、ひいては自身の立ち位置を確立しようとする試みとなるのです。

例えば、SNS上で自分が手に入れた限定グッズの数や、イベントでの高額な出費を具体的に示しながら「今回も推しに全ツッパ!」といった投稿をする行為は、まさにこの心理が表れています。

これは、「こんなに推しにお金を使っている自分は、他の人たちよりも推しを熱心に応援している」という無言のメッセージを発しているに等しいです。

また、他のファンが少額の課金報告をしている中で、自分が桁違いの金額を公開することで、相対的に自身の貢献度や「愛」の深さを際立たせ、優越感に浸ろうとする心理も働くでしょう。

金額という明確な「数字」が可視化されることで、オタク間の「愛」の比較が容易になり、結果として他者への優位性を感じたいという心理が金額マウントという形で現れやすくなるのです。

金額マウントがオタクコミュニティに与える影響と問題点

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金額マウントがオタクコミュニティに与える影響と問題点は5つです。

  • 新規ファンやライト層を阻害する?
  • 経済的負担の増加
  • 推し活がストレスになる
  • コミュニティ内の分断と人間関係悪化
  • 金額マウントは推し活の本質から逸脱している?

ではこちらの項目についても解説していきます。

新規ファンやライト層を阻害する?

オタク界隈における金額マウントは、新規ファンやライト層の参入を阻害し、コミュニティの健全な発展を妨げる可能性があります。

新しく特定の「推し」やコンテンツに興味を持った人が、SNSなどで高額な課金や大量のグッズ購入を見せつけられるとします。

すると「自分もこれくらいお金を使わないと、まともなファンとして認められないのではないか」という無言のプレッシャーを感じてしまうことがあるんです。

特に、まだ推し活に慣れていない新規ファンや、金銭的な制約がある学生などのライト層にとっては、金額を基準にしたマウントは大きな心理的障壁となり得ます。

実際に、SNS上では以下のような体験が書かれていました。

  • 「推し活を始めたばかりなのに、知り合ったオタクに『いくら課金してるの?』と聞かれて、正直に答えたら『え、それだけ?』みたいな反応をされて萎縮した」
  • 「みんなが何十万円も使っているのを見て、自分はとても推しを応援する資格がないと感じてしまった」

これらの経験は、せっかく芽生えた推しへの熱意を冷めさせてしまい、結果としてコミュニティへの参加を躊躇させたり、最悪の場合、推し活自体をやめてしまうきっかけにもなりかねません。

オタクの金額マウントは、本来多様な楽しみ方があるはずのオタク文化において、金銭的な側面ばかりを強調することで、新規ファンやライト層を阻害するという深刻な問題を引き起こすのです。

経済的負担の増加

オタクコミュニティにおける金額マウントは、ファンが過度な金銭的支出を強いられる心理状態を生み出し、結果として経済的負担の増加という深刻な問題を引き起こします。

SNSなどで高額な課金やグッズ購入の報告が頻繁にされると、「推しへの愛」を金額で示すことが当然と思い、自身の経済状況を顧みずに無理な出費をしてしまう人が増える傾向にあります。

特に、前述したような「貢献感」や「推しからの認知」、「他者への優位性」を求める心理が強まると、その欲求を満たすために際限なくお金を使ってしまう危険性が高まるんです。

実際に、自分の収入に見合わない金額を推しに投じるために、リボ払いを利用したり、学生であれば家族に内緒で学生ローンを組んだりするケースも少なくありません。

本来、趣味は生活に潤いを与えるものですが、金額マウントに触発されて無理な課金を重ねて、「今月の生活費が厳しい」など生活の基盤を揺るがす事態に陥ってしまう人も。

金額マウントは、個人の金銭感覚を麻痺させ、無理な課金や購入を助長することで、経済的負担の増加となり、健全なオタク活動を継続できなくしてしまうという重大な問題を引き起こすのです。

推し活がストレスになる

金額マウントが蔓延するオタクコミュニティでは、本来楽しいはずの推し活がストレスになり、最終的には「バーンアウト(燃え尽き)」につながる可能性があります。

継続的に高額な出費を強いられるような空気や、自分の金銭的な貢献度が他者と比較される状況は、オタクに大きな心理的プレッシャーを与えます。

「もっと推しのために頑張らなければ」「みんなと同じくらいお金を使わないと置いていかれる」といった強迫観念が生まれ、本来の「好き」という気持ちとは異なる動機で活動を続けてしまうからです。

推し活がストレスになる原因として、以下のようなことが挙げられます。

  • 新作グッズが発表されるたびに、「買わないと推しへの愛が足りないと思われるのではないか」という不安に駆られ、無理をして購入を続ける。
  • イベントのたびに、他のファンが大量に購入しているのを見て、「自分ももっと貢献しなければ」と、経済的に無理をしてまで追加で課金する。

こうした状況が続くと、推しへの愛が「義務」や「ノルマ」のように感じられるようになり、推し活自体が心から楽しめなくなってしまいます。

その結果、疲弊しきってしまい、ある日突然、推し活への情熱が完全に失われてしまう「バーンアウト」の状態に陥ることがあります。

これは、推し活を一時的に休止するだけでなく、完全に離れてしまうことにもつながりかねません。

金額マウントは、オタク活動を本来の喜びから遠ざけ、推し活がストレスになることで、最終的に推し活そのものに対する意欲を奪い去ってしまうという、深刻な問題を引き起こすのです。

コミュニティ内の分断と人間関係悪化

金額マウントは、オタクコミュニティ内に「課金額」という新たな基準で階級を生み出し、結果としてコミュニティの分断と人間関係の悪化を招きます。

推しへの愛の表現が金銭の多寡によって評価されるようになると、ファン同士の間に優劣が生まれやすくなります。

高額な課金ができる層が「真のファン」「上位層」とみなされ、そうでない層が「ライトファン」「下位層」といったレッテルを貼られてしまうことがあるからです。

この認識の差が、ファン同士のコミュニケーションや交流を阻害する原因となります。

課金額での階級は以下の通りです。

[高額課金層:貢献度が高い、古参、優遇されがち]

│ (見下す・距離を取る)

[中堅層:それなりに課金、頑張っているが届かない]

│ (劣等感・疎外感)

[ライト層・新規層:課金少なめ、遠慮しがち]

可視化された課金額によって暗黙のヒエラルキーが形成されると、「自分はあの人たちとは違う」などの意識が芽生え、同じ推しを応援しているはずのファン同士でも距離ができてしまいます。

また高額課金者がマウントを取ることで、低額課金者は萎縮し、意見を言いにくくなったり、イベントで一緒になることを避けたりするようになることもあります。

結果として、金額マウントは、本来共通の「好き」で繋がっているはずのオタク同士の間に溝を作り、コミュニティの分断と人間関係の悪化という深刻な問題を引き起こすのです

金額マウントは推し活の本質から逸脱している?

金額マウントは、推しへの「愛」が金銭の多寡で測られるという誤った認識を生み出し、推し活の本質から逸脱しています。

本来、推し活とは、その存在自体を応援し、作品や活動を通じて得られる喜びや感動を分かち合うことにあります。

そこに金額という基準を持ち込むことは、個人の経済状況や、推しへの関わり方の多様性を否定し、本来の「好き」という感情を歪めてしまうからです。

愛の深さは、どれだけお金を使ったかではなく、どれだけ心を寄せ、推しの存在に感謝し、健全な形で応援し続けられるかにあります。

高額な課金やグッズ購入を誇示する行為は、「推しへの愛は、これくらいお金を使わないと認められない」という誤ったメッセージをコミュニティ全体に広めてしまいます。

しかし、推しが求めているのは、ファンの生活を犠牲にした無理な応援ではなく、それぞれのペースで長く応援し続けてくれることです。

例として実際に公表された「無理のない応援を」というコメントを紹介します。

しばらくの間は、一部活動を制限しつつ無理のない範囲で活動をさせていただきたいと思います。

引用元:アイムエンタープライズ

声優事務所のアイムエンタープライズが所属声優の体調不良を発表した際のコメントです。

これは推し(やその所属事務所)側が「無理のない範囲での活動」を重視していることが伺えます。

これはファンへのメッセージとしても、「無理のない範囲で応援してほしい」という意図が込められていると解釈できます。

ファンが無理をして応援を続けることは、推しにとっても望ましいことではないのです。

金額マウントは、推し活が本来持つべき純粋な喜びや、ファンと推しの健全な関係性を損なうという点で、推し活の本質から逸脱していると言えます。

オタクの金額マウントの対処法

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オタクの金額マウントの対処法は5つです。

  • スルー力を身につける
  • 他者と比較しない
  • 無課金・低予算でも楽しむ方法を探る
  • 金額ではなく愛情表現を重視するコミュニティへの参加
  • 疲弊を感じたら推し活との距離感を考える

ではこちらの項目も1つずつ見ていきましょう。

スルー力を身につける

金額マウントによるモヤモヤを解消する最も効果的な方法の一つは、スルー力を身につけ、情報を見ない工夫をすることです。

「よそはよそ、うちはうち」の精神で、情報を見なければ気になりません。

あなたが金額マウントで不快な気持ちになるのは、その情報が視覚に入ってくるからです。

SNSの機能を使って、そうした情報が物理的に目に入らないように設定することで、無意識のうちに受けていたストレスを大幅に軽減できます。

X (旧Twitter) の場合は、キーワードミュート機能の活用をしましょう。

設定画面から「プライバシーと安全」→「ミュートとブロック」→「ミュートするキーワード」に進みます。

次に、「課金」「自慢」「〇〇万円」「祭壇」「段ボール」といった、金額マウントに使われやすいキーワードを登録。

すると、キーワードを含むツイートはタイムラインに表示されなくなるため、不快な情報が目に入らなくなります。

Instagramの場合は、特定のユーザーの非表示設定しましょう。

金額マウントを頻繁に行うユーザーがいる場合は、そのユーザーのプロフィールページから「フォロー中」をタップし、「ミュート」を選択。

投稿のみを非表示にするか、ストーリーズも非表示にするかを選べます。

これにより、そのユーザーの投稿があなたのフィードに表示されなくなり、視覚的なストレスがなくなります。

これらの機能は、あなた自身が快適にSNSを利用するための強力なツールです。

積極的に活用し、「見なければ気にならない」というスルー力を身につければ金額マウントによる心の負担から解放され、より健全な推し活を送れるようになるでしょう。

他者と比較しない

金額マウントによる心のモヤモヤを根本的に解消するには、他者と比較しないことが重要です。

そのためには、一時的にSNSから離れて「デジタル休暇」を取ることをおすすめします。

SNSは、良くも悪くも他者の情報が常に目に入ってくる環境です。

特に金額マウントのような投稿は、無意識のうちに「自分はどうか」という比較を生み出し、劣等感や焦燥感につながってしまいます。

物理的にSNSから離れることで、こうした比較のサイクルを断ち切り、自分自身のペースを取り戻すことができます。

例えば、週末の1日や2日間、意識的にスマートフォンやPCから離れてみましょう。

デジタルデトックスの期間中は、推しの作品をじっくり読み返したり、ライブ映像を見たり、あるいは全く関係のない趣味に没頭したりするのがおすすめ。

実際にデジタル休暇を取ってみると、以下のようなメリットを感じられます。

  • 心が驚くほど穏やかになる

他人の投稿に一喜一憂することがなくなって心が休まる。

  • 推し活が純粋に楽しめるようになる

他者と比較することなく、自分のペースで推しへの愛を再確認できる。

  • 自由な時間が増える

SNSに費やしていた時間を、本当に自分がやりたいことに使えるようになる。

SNSから一時的に離れる「デジタル休暇」は、他者との比較からくるストレスを軽減し、あなたが本当に心から推し活を楽しめるようになるための有効な手段です。

他者と比較をしないSNSから離れるということを、一度試してみてはいかがでしょうか。

無課金・低予算でも楽しむ方法を探る

金額マウントに惑わされず、推し活を心から楽しむためには、無課金や低予算でも楽しむ方法を探り、実践するのも良いでしょう。

推しへの「愛」は、決して投じた金額に比例するものではありません。

お金をかけなくても、作品を深く読み込んだり、ファン同士で交流したり、推しを広める活動をしたりと、さまざまな形で愛情を表現し、楽しむことができます。

むしろ、金銭的な負担を気にせず推し活ができる方が、精神的な安定に繋がり、長く応援し続けられます。

低コストで推し活を楽しむ方法は数多くあります。

例えば、以下のような選択肢を試してみてはいかがでしょうか。

  • 無料配信サービスや図書館の活用

アニメやドラマは、無料で見られる公式配信サービスや動画配信サービスの無料期間を利用したり、地元の図書館で関連書籍や漫画を借りたりすることで費用をかけずに作品を楽しめます。

  • レンタルサービスでの視聴・鑑賞

映画や舞台作品、音楽CDなどは、TSUTAYAやゲオなどのレンタルサービスを利用すれば、購入するよりもはるかに安価に楽しむことができます。

  • 布教上映会やオフ会の開催

友人やSNSで繋がったファン同士で集まり、自宅などで過去のライブ映像やアニメの一挙放送を楽しむ「布教上映会」を開くのも良いでしょう。

それぞれの推しへの愛を語り合ったり、グッズを持ち寄って鑑賞会をしたりと、お金をかけずに深い交流が可能です。

このように、高額な出費ばかりが推し活ではありません。

無課金・低予算でも楽しむ方法を探るなどの工夫次第で、推しへの愛を深め充実したオタクライフを送ることは十分に可能なのです。

金額ではなく愛情表現を重視するコミュニティへの参加

金額マウントによるストレスから解放され、より健全な推し活を送るためには、金額ではなく愛情表現を重視するコミュニティに積極的に参加するのが有効です。

すべてのオタクコミュニティが金額を基準にしているわけではありません。

推しへの深い考察、二次創作活動、ファン同士の交流など、金銭とは関係ない形で推しへの愛を表現し、共感を深められる場所はたくさんあります。

そうした環境に身を置くことで、金額マウントが気にならなくなり、本来の推し活の楽しさを再発見できます。

具体的には、以下のようなことが挙げられます。

  • 二次創作活動(ブログ、小説、イラストなど)のコミュニティ

推しへの愛を、文章やイラスト、漫画などの形で表現する場所です。

pixiv、個人ブログ、特定の二次創作サイトなどが挙げられます。

参加手順は、自身の作品を投稿したり、他の方の作品を閲覧して感想を伝えたりすることから始められます。

作品を通じた交流がメインなので、課金額は一切関係ありません。

  • 考察系SNSアカウントやスペース

推しの作品やキャラクター、ストーリー設定などについて深く掘り下げて考察し、意見を交換する場です。

X (旧Twitter) のハッシュタグや、特定のテーマで集まる「スペース」機能などが活用されます。

参加手順は、興味のある考察系の投稿をフォローしたり、勇気を出して自分の考察を投稿してみたりすることから始められます。

ライブやイベントの課金額ではなく、作品への理解度や熱意が評価されます。

  • 非公式ファンイベントや交流会

ファンが主催するオフラインの交流イベントや、オンラインでのファンミーティングなどです。

グッズ交換会、お茶会、カラオケオフなどを楽しみます。

参加手順は、SNSなどで募集されている告知を見つけ、興味のあるイベントに参加申し込みをしてみましょう。

共通の「好き」を共有する仲間と、金銭的な負担なく交流を深めることができます。

金額ではなく愛情表現を重視するコミュニティへの参加することで、ファンとしての創造性が尊重されていると実感できます。

あなたも、自分に合った居場所を見つけ、金額マウントに左右されない、本当に充実した推し活を楽しんでみませんか?

疲弊を感じたら推し活との距離感を考える

金額マウントやそれに伴うプレッシャーで推し活に疲弊を感じたら推し活との距離感を考えることが非常に大切です。

状況によっては、推し活から一時的に離れたり、完全に卒業したりする選択肢も視野に入れましょう。

推し活は本来、私たちに喜びや活力を与えてくれるものです。

しかし、金額マウントのような外部からの圧力や、それによる過度な出費、精神的負担が積み重なると、好きなはずの活動が苦痛に変わってしまいます。

心身の健康を損なってまで、推し活を続ける必要はありません。

自分自身を大切にするために、推し活のあり方を見つめ直す勇気も必要です。

推し活との距離感を取るには、以下のような方法があります。

  • 推し活休暇(休止)

数週間から数ヶ月間、意識的に推し活から離れてみましょう。

SNSでの情報収集を止めたり、グッズの購入を控えたりすることで、心がリフレッシュされます。

この期間に、本当に自分が何を求めているのか、何が推し活の楽しさだったのかを再確認できるかもしれません。

  • ペン卒(卒業)

推し活がもはや喜びではなく、継続的なストレスや負担にしかならないと感じるのなら、完全に推し活から卒業する「ペン卒」も一つの選択肢です。

これは、決して「推しへの愛がなくなった」ことを意味するものではなく、自分自身の心身の健康を優先する、とても賢明な判断です。

卒業することで、新しい趣味や人間関係に目を向ける時間と心の余裕が生まれることもあります。

このように、疲弊を感じたら推し活との距離感を考えるという選択肢があることを忘れないでください。

一時的な距離を取ることも、完全に卒業することも、あなた自身の心と体を守るための大切な決断です。

金額マウントのない平和なオタクコミュニティを築くために

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金額マウントのない平和なオタクコミュニティを築くためにできることは2つです。

  • 運営側ができる対策とは?
  • ファン一人ひとりが意識すべきこと

では1つずつ見ていきましょう。

運営側ができる対策とは?

平和なオタクコミュニティを築くために運営側ができる対策として、金額マウントを助長する要素を排除し、純粋な「好き」の気持ちを尊重する施策を講じることが不可欠です。

運営側の仕組みやルールは、ファンの行動や心理に大きな影響を与えます。

金額による優劣が生まれやすいシステムを是正し、誰もが気軽に、そして無理なく推しを応援できる環境を整備することで、金額マウントが自然と減少し、より健全なコミュニティが育まれるからです。

運営側ができる対策として、以下のようなことが挙げられます。

  • 購入数や課金額の上限設定

グッズの購入数や、イベントの申し込みにおける課金額に明確な上限を設けることで、一部のファンによる際限のない大量購入や高額課金を抑制する。

これにより、誰もが等しく商品を手に入れるチャンスを得られ、金額による優位性が生まれにくくなります。

たとえば、限定グッズは「お一人様2点まで」といった制限を設けることで、転売目的の大量購入を防ぎ、本当に欲しいファンに行き渡るようにします。

  • ポイントやランキングの非表示化、抽選制の導入

ソシャゲの課金ランキングやイベントの貢献度ランキング、グッズ購入時の累計ポイント表示などを非表示、あるいは導入しないことで、ファン同士の直接的な金額比較の機会を減らす。

また、イベントのチケットや限定品を購入金額ではなく抽選制にすることで、お金を使った人だけが優遇されるという状況をなくし、金銭的な負担の少ないファンにも平等な機会を提供する。

運営側がこういった対策を取ることで、金額以外の要素で推しへの愛を示す方法が重視されるようになります。

これらの対策は、ファンの金額マウントへの意識を緩和し、「推しへの愛は金額では測れない」という健全な価値観をコミュニティ全体に浸透させる上で、非常に大きな効果が期待できます。

ファン一人ひとりが意識すべきこと

ファン一人ひとりが意識すべきこととして、「愛は金額ではない」という価値観を広め、新規ファンを温かく迎え入れる姿勢を示すことが大切です。

これは金額マウントのない平和なオタクコミュニティを築く際の、最重要事項とも言えます。

コミュニティの空気は、そこにいる人々の行動や発言によって作られるものです。

一部の金額マウント行為に流されることなく、多様な愛の形を認め、共感し合う文化を育むことで、誰もが安心して推し活を楽しめる環境が生まれます。

ファン一人ひとりが意識すべきことの例として、以下のようなことが挙げられます。

  • 「#初見さんいらっしゃい」タグ運動の活用

SNS上で、新しいファンやライト層の投稿を見かけたら、積極的に「#初見さんいらっしゃい」などのハッシュタグを付けて歓迎のメッセージを送る運動を展開します。

これは、X (旧Twitter) などで実際に使われているタグで、特に配信者などが新規視聴者を歓迎する際にも用いられています。

実際に見かけた投稿を紹介します。

「#初見さんいらっしゃい」があると、安心して参加できますね。

これにより、新規ファンは「ここにいていいんだ」という安心感を得られ、コミュニティに溶け込みやすくなります。

  • 「課金額 ≠ 愛」の発信と啓発

自身のSNS投稿や、ファン同士の会話の中で、「推しへの愛は、決して課金額やグッズの量で測れるものではない」というメッセージを積極的に発信します。

どれだけお金をかけるかと、その人がどれだけ好きかという気持ちの大きさは必ずしも一致しません。

自由に使えるお金の額は人それぞれ違うため、ある一定の金額を払わないと本当のファンとは言えない、というような基準は存在しないのです。

これにより、金額マウントの価値観に疑問を投げかけ、推しへの愛は精神的なものであり、その表現方法は多様であることを共有します。

  • 新規ファンへの積極的な歓迎とサポート

新規ファンを温かく受け入れ、威圧的にならずに、必要に応じて自分の経験を優しく共有しながら、一緒に推しを応援できるような関係を築くことが大切です。

具体的なアドバイスや情報提供を惜しまず、困っていることがあれば手助けすることで、新規ファンがコミュニティに定着しやすくなります。

新規ファンへの積極的な歓迎とサポートをすることで、推し活の楽しさや魅力を共有できますよ。

これらの行動は、「金額」ではなく「推しへの愛」を基盤とした健全なコミュニティの形成を促し、誰もが安心して推し活を楽しめる、より包容的なオタク文化を育むことにつながるでしょう。

オタクの金額マウントに関するまとめ

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金額マウントの原因は、推しへの「貢献感」や「認知されたい」という欲求、そして他者への「優位性」を求める心理にあります。

特にSNSの「いいね」や拡散といった機能が、こうしたマウント行為を可視化し、競争を激化させる要因となっているんです。

平和なオタクライフへの第一歩としては、スルー力を身につける、無課金・低予算でも楽しむ方法を探る、疲弊を感じたら推し活との距離感を考えるなどが挙げられます。

手始めに、SNSのタイムラインで嫌な気持ちになる投稿を見つけたら、まずはTLのミュート設定を見直してみましょう。

あなたの小さな一歩が、より平和で健全なオタクコミュニティを築くための大きな力になりますよ。

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